会員の皆様、ますますご健勝のことと存じます。年次大会にご参加頂き、ありがとうございました。おかげさまで200人以上のご参加を頂き、年々ますます盛会となっております。

このたびの学会では、どんどん進歩する自然科学の姿を垣間見たような気がします。しかし、いつも思うのですが、自然の奥底はまだまだ人類にとっては前人未踏の深海のようなもの。深海に潜っていくと光は届かずに真っ暗。ある程度はソナーを使って把握し想像するのですが、深海に進んでいくほどに訳の分からない新種生物が発見されたり、ついに深海の底に到達したと思ったら、まだ別の奥底が見つかったり。また底の内部に新たな空間が見つかったり・・・。

いったいいつになったら自然の全容が解明されるのか。と悩んでしまいます。おそらくこの葛藤が永遠に続くと思っております。だから人類はその未来に希望を抱き、研究を止めないと思います。

研究成果によって、新たな新事実を突き止め、学会で発表しても、その内容は翌年の学会で否定されたりします。私はこれで良いと思います。どんどん発表し、否定され、また研究し、そして全体として発展していく。これが我々科学者の進む道だと思います。

再生医療の領域は、本当に未熟な分野だと思います。それだけに、ものすごいスピードでとんでもない新事実が見つかったり、検証されたりします。ここに落とし穴を作ってはならないと思います。ガイドラインを遵守し、生命を軽んじることなく、患者のQOLを最優先するという原則は守っていかなければなりません。決して見栄や損得やごまかしが有ってはならないと思います。

これからの日本獣医再生医療学会、ますます発展させるため、会員の皆様のご協力が必要です。是非ご研究のご報告をお願い申し上げます。素朴な疑問、これが世の常識を覆すことも多々あります。未熟な自然科学領域ではよくあることです。皆様の素朴な疑問を学会でご発表頂くのも、学会の発展に役立つと思います。よろしくお願い申し上げます。


日本獣医再生医療学会 会長 岸上義弘

第12回日本獣医再生医療学会年次大会 開催 名古屋で初の開催、 2017年 2月11日(土) 12日(日) プライムセントラルタワー名古屋駅前

■ 第12回日本獣医再生医療学会年次大会
開催日: 2017年 2月11日() 12日()

学会長: 岸上義弘(岸上獣医科病院)
年次大会長: 石田卓夫(赤坂動物病院)
年次大会実行委員長: 太田亟慈(犬山動物総合医療センター)

■ 会場:  プライムセントラルタワー名古屋駅前店
〒451-0045 愛知県名古屋市西区名駅二丁目27番8号
名古屋プライムセントラルタワー13階
TEL:052-563-0758(会議室総合受付センター)

■ 参加費:
正会員 ¥8,000-
非会員 ¥13,000-
学生   ¥3,000- (正会員・非会員問わず)

懇親会費 ¥5,000-

12:00 - 13:00 受付

13:00-14:25
がん免疫療法 ベーシックセミナー
「腫瘍の診断と標準治療とその限界」
◆ 杉山大樹
千葉市ファミリー動物病院

14:45-16:10
再生、幹細胞ベーシックセミナー
「免疫とサイトカインの基礎」
◆ 増田健一
動物アレルギー検査株式会社

16:30-17:55
がん免疫療法 上級セミナー
「がん免疫治療の強化を目的とした遺伝子治療」
◆ 杉浦喜久弥
大阪府立大学

17:55-18:00
連絡等

13:00-14:25
再生、幹細胞アドバンスセミナー
「獣医再生医療における幹細胞の役割とは。」
◆ 鳩谷晋吾
大阪府立大学

14:45-16:10
がん免疫療法 アドバンスセミナー
「腫瘍免疫ってなに?腫瘍免疫の基礎を知ろう」
◆ 水野拓也
山口大学

16:30-17:55
再生、幹細胞 上級セミナー
「獣医臓器再生医療の最前線と現在の限界」
◆ 岩井聡美
北里大学

19:00 - 20:30  懇親会

8:30 - 9:000 受付

9:00-10:30
特別講演

再生医療研究におけるブタの有用性と可能性

◆ 花園豊
自治医科大学
先端医療技術開発センター センター長

10:40-11:30
シンポジウム
獣医再生医療におけるガイドラインを
今後どのように考えていくのか。

ファシリテーター:
◆ 稲葉俊夫 (大阪府立大学)

シンポジスト:
◆ 中島奈緒
(農林水産省 動物医薬品検査所)
◆ 枝村一弥 
(日本大学)
◆ 横山篤司 
(さくら動物病院、動物再生医療センター病院)

11:55-12:00
会計報告

12:00-13:00
ランチョンシンポジウム 提供:セルトラスト

動物再生医療にまつわる
倫理的課題を通してみえるもの

ファシリテーター: ◆ 畠賢一郎
(株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング)

シンポジスト:
◆ 石田卓夫(赤坂動物病院)
◆ 水野拓也(山口大学)
◆ 鳩谷晋吾(大阪府立大学)
◆ 田村勝利(アニコムホールディングス株式会社)

13:10-13:50
Ⅰ 検査、診断、治療のスタンダード
◆ 石田卓夫(赤坂動物病院)

13:50-14:30
Ⅱ 検査、診断、治療のスタンダード
◆ 久末正晴(麻布大学)

14:40-15:20
Ⅲ 幹細胞投与による治療症例発表

座長 ◆ 横山篤司
さくら動物病院、動物動物再生医療センター病院

黄疸を伴う肝疾患にADSC
(自家脂肪由来間葉系幹細胞)
投与を実施した犬の1例
◆ 小林巧 (王子ペットクリニック)

脂肪由来間葉系幹細胞(ADSC)を投与した
特発性多発性関節炎の犬の1例
◆ 高木良平 (高木動物病院)

イヌ免疫介在性疾患に対する
間葉系幹細胞投与と作用機序の研究
◆ 藤本洋平 
(さくら動物病院、動物再生医療センター病院)

15:30-16:10
Ⅴ パネルディスカッション
コーディネーター:◆ 横山篤司
(さくら動物病院、動物再生医療センター病院)

16:10-16:40
Ⅳ 幹細胞療法適応の展望と課題
◆ 鳩谷晋吾 (大阪府立大学)

9:00-9:40
Ⅰ 検査、診断、治療のスタンダード
◆ 杉山大樹(千葉市ファミリー動物病院)

9:40-10:20
Ⅱ 腫瘍免疫と免疫細胞療法
◆ 水野拓也(山口大学)

10:30-11:10
Ⅲ 免疫療法症例発表の数名
(対象疾患、腫瘍疾患)

座長 ◆ 牛草貴博 (関内どうぶつクリニック)

外科的切除および活性化自己リンパ球療法を
実施し 長期生存した腹腔内血管肉腫の犬の1例
◆ 伊藤裕行 (ACプラザ苅谷動物病院)

辺縁部切除の口腔内悪性黒色腫に対し
放射線療法および活性化リンパ球療法
(CAT)を併用し完全寛解が得られている
ミニチュアダックスフントの1例
◆ 田中啓之 (関内どうぶつクリニック)

IFN-γを併用した局所樹状細胞療法により
再発性肛門周囲腺癌が消失した犬の1例
◆ 萩森健二 (かもがわ動物クリニック)

11:10-11:50
Ⅳ パネルディスカッション
コーディネーター:
◆ 牛草貴博(関内どうぶつクリニック)

13:10-13:50
Ⅰ 椎間板ヘルニアの病態生理
◆ 田村勝利
(アニコムホールディングス株式会社)

13:50-14:30
Ⅱ 検査、診断、治療のスタンダード
◆ 有藤翔平(日本動物医療センター)

14:40-15:20
Ⅲ 椎間板ヘルニア、整形外科症例発表
座長 ◆ 畠賢一郎
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング

レッグ・カルベ・ペルテス病の犬に対する
骨温存的再生医療ケアの1例
◆ 岡村健作 (ときわ動物病院)

脂肪由来間葉系幹細胞を投与した
脊髄損傷の猫2例
◆ 川西歩 (ぬのかわ犬猫病院)

他家の脂肪由来幹細胞療法を実施した
頚部椎間板ヘルニアの犬の3例
◆ 高橋菜摘 (まさき動物病院)

15:30-16:10
Ⅴ パネルディスカッション
コーディネーター:◆ 畠賢一郎
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング

16:10-16:40
Ⅳ  臨床の現場では何が起きているのか?
◆ 岸上義弘(岸上獣医科病院)

16:40-17:00 閉会の辞 ◆ 石田卓夫 ◆ 太田亟慈 ◆ 岸上義弘